日本スピッツが持つ感覚器はどのようなものか

日本スピッツが持つ感覚器には視覚器(眼)、平衡聴覚器(耳)、味覚器(味蕾)、嗅覚器(鼻粘膜嗅部)、触覚(ヒフ)があります。

それぞれが独立していて各器官が互いに連絡を取り合うことがないのが特徴です。

またこれらの感覚器から受ける知覚を総称して五感といいます。

 

感覚—皮膚感覚・・・痛覚、触覚、圧覚、温覚、冷覚

 

  ―内臓感覚ー臓器感覚・・・渇き、悪心、便意

       ―内臓痛覚・・・内臓平滑筋の急激な伸展、収縮による嘔吐、悪心、痛み

 

※動物は種により鋭敏な感覚器とそうでない感覚器を持っている。

 

〈例〉

・人は視覚(赤、青、緑が見える)が発達しているが嗅覚は劣っている。

・犬は嗅覚が発達しているが、視覚は赤色の識別ができない。暗いところでも物が見える仕組み(タペパム)を持っている。

・犬の聴力は、人間の4倍優れている(可聴域)

・犬は人間の聞き取ることができない高音を聞き分けることができる。

・犬の正確な聴力はしつけに役立つ。

・犬の味覚は、味を感じる味蕾の数が人間より少なく鋭敏ではない。

・犬にとって味の良し悪しは、最初は臭い、次は食感で、最後が味で、犬にとっては食べ物は味より量の方が大切ではあると言われている。甘味を感じる味蕾は多く甘い物を好む。

 

※犬の嗅覚

犬の嗅覚が人と比較して100万倍以上(最高1億倍)も鋭敏な理由は嗅細胞の数が20倍以上も多くあることです。

 

嗅細胞ー人ー4000万・・・人の嗅上皮面積は切手大の大きさ

   ―犬ー10億・・・犬の嗅上皮面積はハガキの大きさ

 

・飼い主を識別するために磨かれた感覚。

・犬同士のコミュニケーションに役立っている。

・犬の嗅覚は科学的捜査にも使われている。

 

以上のことから犬は嗅覚がとても強いということで、子犬の日本スピッツを飼育する際には十分に気をつかって育ててみて下さい。

 




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